美容外科でできるコト

前回のページでは形成外科がその昔は正式な医学の学問として長い歴史を持つということについてお伝えしてきました。そしてその歴史は現在においてももちろん有効です。美容外科は医療分野の学問として確立した学問体系を持つのと共に、現在における美容整形としての医療サービスを行うようになるまでには、あるきっかけがありました。今回のページでは、美容外科がどのようにして、現在のような市民権を得るまでに広まったのかについて、詳しくお伝えしていきたいと思います。

美容外科はその昔はアカデミックな学問としての認知が主流でした。それが現在のように、民間のクリニックで受けるのが一般的なイメージとなるまでには、前述したように、第2次世界大戦での傷病兵の治療の一環として行われたことも大きなきっかけでしたが、そのことと同様に、もうひとつ大きなきっかけがありました。

ここでは美容外科と形成外科は分けて説明してきましたが、それには次のような事情があります。というのも、形成外科は1975年に、美容外科の方は1978年に、それぞれが正式に病院の診療科目として認められました。この際に3年のブランクで別々の診療科として認可を受けているので、正式には形成外科と美容外科は区別して考えるのが一般的です。

このような背景が形成外科と美容外科にはあり、この2つの診療科は、治療方針や診療内容が現在に至るまで、2つの異なる医療として扱われています。しかしながらこの2つの診療科はルーツとしては同じ医療技術という歴史を持っています。美容外科を現在受けているという方や、もしこれから受けるという方は、美容外科に潜むこのような歴史についても認識しておくのも大切なことかもしれません。

このように、美容外科は長い歴史を持ちますが、その分、多くの手術の手法を持っています。症状や患者さんのニーズに対して、どういった方法を選び、どの材質を用いるのかについて、非常に細やかな対応が出来るのが大きなメリットと言えます。次回のページでは、美容外科を利用して施術を受けるような場合に、事前に調べておきたいことや知っておきたいことなどについて、具体的にお伝えしていきたいと思っています。