前回のページでは美容外科と形成外科がどのような経緯で現在のような形式に落ち着いているのかについて、美容外科を医学の歴史からひも解いて考えてみました。そこで今回のページでは、美容外科を実際に受けてみる前に、どういったことを知っておくのが効果的なのかについて詳しくお伝えしていきたいと思っています。
美容外科を受ける場合に基本的には外科手術を伴うものが多いと言えます。とくに鼻を高くする場合や角度を調整するような施術を受ける場合には、麻酔を伴う外科的な手術を受けるのがほとんどと言えるでしょう。その際には鼻を切開してシリコンなどを挿入することによって形状を整えたり、鼻の骨をわずかに削ったり、場合によっては骨膜を剥がして、作ったスペースに対して鼻の形状を整えるためのマテリアルを挿入するような外科手術を行う場合もあります。
もちろん美容外科は鼻に対して行うだけではありません。場合によっては「形状」を整えるのではなく、ワキガのような形には見えない「匂い」を取り除くための治療を行うような場合もあります。ワキガを消し去るためにはわきの下に対して美容外科によって外科手術を行う方法がありますが、すぐにそこに至るのではなく、まずはわきの下の体毛を除去することで臭いを押さえるなど、段階を経て対策を取ることが大切です。
ワキガ対策としては、まずはなんといっても「清潔さ」が重要なファクターとなります。わきの下を清潔に保つことで、一定のワキガ対策としての効果が期待できるでしょう。ワキガの原因として元も主要な原因は「汗」です。ワキガの人の大半は多汗症でもありますが、わきの下を乾燥させるなどの対策を取ることで臭いの軽減を実現できます。美容外科としては、何といっても清潔な環境を作り出すということがある意味、普遍的なテーマだといっても過言ではありません。
多汗症については汗をかきやすいことに身体的な要因もありますが、動揺に精神的な要因も多分に影響をしているものです。そのための身体的・精神的なアプローチが大切です。美容外科の全般にも言えることですが、身体的なアプローチである一定以上の効果が得られないときは、精神的なアプローチを試してみることをお勧めします。